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球団合併と球界再編をめぐるその背景を簡単に・・・
合併承認までの道のりとそれに対する各球団の対応は?
近鉄球団は何故合併を余儀なくされたのか?
そもそも「1リーグ制」ってナンだ!?



「日本プロフェッショナル野球協約」日本プロ野球選手会HPより(pdfファイル)

球団の合併には6月21日の実行委員会と7月7日のオーナー会議での承認が必要となります。また、この事態を受けてパ・リーグでは6月17日に緊急理事会を召集することになっています。(図・1参照)
まず実行委員会ではセ・パの会長各1票×2名及び球団役員各1票×12名のうち委員総数の3/4を超えた出席のもと、出席委員の3/4以上の賛成で承認されます。その後、オーナー会議にかけられオーナー各1票×12名のうちオーナー総数の3/4以上の出席のもと、出席委員の3/4以上の同意で承認されます。以上の手続きをもって今回の合併が承認され実行に移されることになります。(図・2参照)
追記・6/21実行委員会にて承認に至らなかったため最終的な合併承認は8月(or9月?)の臨時オーナー会議になる見込み。詳しくはこちら

図・1/合併承認までの流れ

図・2/各議決機関における議決方法
*本年のオーナー会議の議長は巨人・渡辺オーナーとなってますが根来コミッショナーが議長をつとめる方向が濃厚です

近鉄・オリックス合併と球界再編を巡る主な動き (7/16更新)
>6/18 日本プロ野球選手会が野球協約第19条の特別委員会開催の申入及び選手会の見解と提案 (JPBPA)


今日、プロ野球球団はセントラルの一部の人気球団を除いて一概に経営環境は厳しいと言わざるを得ません。
 93年のFA制導入を契機に90年代を通して選手年俸が3倍に増える一方で景気の減退による広告や放送権料の減少がプロ野球球団の経営を悪化させました。巨人戦の放送権料収入を見込めないパリーグではその事情はより深刻で、リーグ一の人気を誇るダイエーでさえ累積赤字約70億円を抱え本社からの広告宣伝費を得て、何とか運営しているのが実情です。近鉄本社はバブル期の不動産投資による1兆円ともいわれる負債が経営を圧迫、不採算事業からの撤退等の大規模なリストラ策を進めてきました。一方、近鉄球団は入場者数の減少、年俸の高騰、大阪ドームの使用料の年間10億円などが経営を圧迫していました。
 近鉄球団は00年メディア王マードック氏による資本参加が報じられるなどリストラの進む近鉄本社の赤字負担の軽減の道を探ってきました。03年にOSK(日本歌劇団)が近鉄からの支援を打ち切られ81年の歴史に幕を閉じるなど、近鉄球団を含む本社のレジャー部門の不採算事業からの撤退が本格化すると今まで聖域とされた球団の赤字に対しても厳しい目が向けられるようになります、その中で04年近鉄球団はネーミングライツの売却案を示しますがそれも球界の猛反発を受け撤回を余儀なくされました。3月の連結決算で球団の赤字額が40億円に上ることが明らかになり本社や株主の厳しい目に晒される中、球団の売却を含めた再建の道を探っていました。売却と言ってもこの経済環境の中で30億円にも上る加盟料や業種による規制、外資の排除など参入障壁があまりに高く売却先も容易に見つかるはずもありません。
 そんな中、同じく厳しい経営環境とチームの低迷に苦しむオリックス球団から持ちかけられた球団合併案。球団の再建策に行き詰まりを感じていた近鉄球団は、藁にもすがる思いでこの案に飛びつくことになったと思われます。

◆ライブドア社による近鉄球団買収問題はこちら

 

 1リーグ構想の始まりは93年西武・堤オーナーが巨人・ダイエーとともに6球団で「新リーグ構想」を提唱したことに始まります。西武・堤オーナーにしてみればパリーグでの苦しい経営状況を打破するために巨人戦の放映権料と全国放送による人気の拡大を獲ることが目的でした。時を同じくして93年にFA制導入。1球団2人を上限に、大学生、社会人の逆指名を導入したのも93年。FA制も逆指名制も、「選手側の選択権を認める」建前でしたが、現実には巨人の渡辺オーナーを中心とする「新リーグ構想」の影を抜きには語れません。他球団、特に不人気なチームは、球界から排除される恐れから、明らかに巨人有利のルール変更にもかかわらず、さしたる抵抗もなく導入に至りました。94年には12球団の1リーグ制に渡辺オーナーが賛同するなど、この「1リーグ」という名の脅しはことある毎に渡辺オーナーの口から飛び出しました。
 また97年にメジャーで始まったインターリーグ(交流戦)を手本とし、パリーグが人気低迷の打開策として導入を提案すると、巨人戦の試合数減少による放送権料の減少を危惧したセリーグ各球団が猛反対し実現には至りませんでした。これに関しては選手会も導入の提言をしています。
 つまり「1リーグ」及び「インターリーグ」は、パリーグと巨人を除くセリーグ5球団の巨人戦の放送権料を巡る利権争いであり、巨人にとってはその利害関係を利用して自軍の有利な方向にルール導いてきた経緯があります。

 ここ数年の巨人戦の視聴率の低迷やチケット販売の苦戦に巨人軍経営陣はかつてない危機感を持っていたと言われています。また、この球界再編は渡辺オーナーの10年越しの念願であり、「自分の最後の仕事」として思い入れが強いものもありました。渡辺オーナーが1リーグに反対するセ各球団のオーナーを説いて回ったこともあったそうですが、反対派の阪神の久万オーナーが今年初めに「プロ野球は8〜10球団が適正規模」と1リーグ制を容認するともとれる発言をするなど、セリーグの中でもやや風向きが変わってきています。そんな中、将来の1リーグ移行を睨んで削減対象と噂される球団には常に危機感があり、日本ハムの札幌移転のその背景には1リーグ制移行も視野にあったと言われています。今回は、渡辺オーナーの天敵と言われ削減対象と噂されたオリックス・宮内オーナーが渡辺オーナーに接近しその提言を受け入れ近鉄に合併を申し入れたと報じられています。もしも、その背景に1リーグへの両者の思惑がなかったらこの「合併合意」も実現に至らなかったのかもしれません。

近鉄・オリックス合併と球界再編を巡る主な動き (7/16更新)


この合併の再考を求める署名活動を行っております。詳しくはこちら>>

 


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